Story三兄妹7.今日はレノアの命日です

 

今日6月23日はレノアの命日です。

一周忌に三兄妹をふり返ることになるなんて・・・

きっと泣くと思っていたけれど

巡り会いの不思議に胸が躍っています。

それはこうして始まりました・・・。

 

昨年11月に群馬県から

ボランティアに来て下さったSさんが

「長期の休みが取れたのでまた伺います」

と連絡して来たのは5月末。

そして6月2日の朝早く車で群馬県を立ち

防府に着いたのは夜でした。

 

そんなに時間をかけてまでお越し下さり

ホテルに泊まってボランティアして下さる。

ありがたいご支援者もいらっしゃいます。

数日間シェルターで手伝って下さってから

Sさんがこう言いました。

「犬を1匹預かりましょうか。

関東で里親募集をして見ます」

ありがたい申し出です。

そこでセンターの一時預かりをお願いしました。

6日早朝に防府を立ち 夜遅く群馬に着きました。

一夜明け センターを散歩に連れ出した

朝の路上で奇跡が起きました。

 

じらすようですが

その奇跡を皆様にも深く味わって頂きたい

との思いから

三兄妹のことをふり返っています。

どうかしばらくお付き合いください。

 

👇再掲載 ’20/9

②スルリとこぼれ落ちた幸せ

 

6月5日に保健所から青い鳥に来た子は

その顔つきと白黒斑から

すぐにセンター、レノアの兄妹と知れました。

名前は「紬」と決まりました。

前年度のクラウドファンディングで

10万円寄付された方には

新たに青い鳥に来た犬に名前をつける権利を

リターンとして設定していたのですが

清水代表が新年早々怪我で入院し

現場に復帰するまでの数か月の混乱で

犬の命名権も延び延びになっていました。

代表が戻ってようやく命名して頂くことになり

その1番目にこの子があたりました。

 

名前は「紬(つむぎ)」となりました。

今になって思うとピッタリの名でした。

不思議な運命の糸で

この子が何人もの思いをつむいで

美しい物語りを織り上げることになるとは

思ってもいませんでした。

 

少し話を戻して

兄妹のセンターとレノアが

青い鳥に来た頃をふり返ってみます。

 

 スタッフLINE 

 

2020.5.15 保健所引き出し
センター  オス  推定1才
去勢手術 フロントライン済み
抗生剤注射 ワクチン フィラリア陰性

2020.5.18 保健所引き出し
レノア  メス  推定1才
避妊手術 フロントライン済み

抗生剤注射 ワクチン フィラリア陰性

センターの兄妹のようです

 

兄妹は同じ部屋に入って過ごしました。

きっと再会を喜んでいたことでしょう。

スタッフからこんな報告が入りました。

 

5月22日

さやか :保護してからずっと

同室に入れられていたセンターとレノア。

兄妹で楽しく遊んでいるかな~🎵

今日ちょっとオープン・ザ・ドア~してみました。
夕食を持って入ってビックリ。


凄いところで待ってらいっしゃいました。
ネコではございません。犬ですよ~😂

 

レノアは人に慣れるのが早く

散歩もいちはやく覚えて

先に譲渡欄に載りました。

センターもレノアにお散歩を教わって

1週間遅れて譲渡欄にデビューしました。

2週間ほど後から青い鳥に来た紬も

レノアの先導でお散歩を覚えたことは

前回お伝えした通りです。

しかし・・・

これが三兄妹揃った最後の

(レノアが亡くなる前日に撮った)

映像になってしまいました。

 

レノアが不慮の事故で亡くなった6月23日

清水代表が寄せたコメントです。

 LINE 

レノアちゃんは

成犬に近い大きさで保健所より来ましたが
不思議に人懐こく

リード練習もすぐに始める事ができました。
東京から「ぜひ家族に迎えたい」との申し出があり
6月30日にはトライアルする予定でした。
ボランティアさん達からも可愛いがられていて
関係者一同深い悲しみに包まれています。
 

6月27日

 

毎週土曜日に掲載していた

第10回わんわんパラコルは

「レノア追悼譲渡会」となりました。

その時に紹介した

里親希望者様からのお便りを再掲載します。

 

「レノアちゃん可愛い笑顔をありがとう

天国で元気でね」とメッセージが添えられた

花が送られて来ました。

 

幸せをつかむ寸前に

レノアは逝ってしまいました。

 

実はこの間の6月18日

紬が兄妹たちよりも早くトライアルに行きました。

しかし「夜鳴きがひどい」といって

4日後の6月22日に戻されて来ました。

紬が戻って来たのはレノアが亡くなる前日。

もし兄妹3匹が同じ部屋にいたなら・・・

事故は防げたのかもしれません。

でも1週間後に

東京に行くことが決まっていたレノアは

ひとりで過ごすことにも慣れさせるために

1匹で別室に隔離して夜を過ごすことにしました。

そこで事故が起きてしまいました。

 

約束されていた幸せが

スルリと指の間から零れ落ちるように・・・。

時に運命は無情なものなんですね。

 

そして

レノアからバトンを渡されたように

27日のブログ追悼譲渡会で

初めて紬がデビューしたのです。

 

 

👇再掲載 9/25

③人と犬との糸を紡いで

 

6月23日早朝に

レノアが事故で亡くなりました。

その日の昼過ぎにブログで報告しました。

ガス室で窒息させられるのを救ったのに

その子を窒息で死なせてしまった――。

当時を振り返ると哀れさと悔いとで

胸が締めつけられます。

 

報告には レノアの死を悼む声とともに

管理ミスを非難する声も聞こえました。

そんな中で

青い鳥の犬たち猫たちを元気づけようと

沢山のおやつが届けられ

こんなメッセージが添えられていました。

紬の名付け親になったRieさんからの

温かい励ましです。

 

またレノアを迎える準備をしていた東京のN様も

青い鳥をとがめることなく

花と励ましのお言葉を届けて下さいました。

 

「そうだ うつむいてなんかいられない。

紬やセンターや 他の子たちのために

顔を上げてがんばらなければ・・・。

それがレノアへの供養になる。

先ずは夜鳴きでトライアルから戻された

紬の一時預かりさんを探し

人との暮らしに慣れさせて譲渡させよう。」

 

こうして新たに1歩を踏み出すために

紬は7月11日に

一時預かりMさんのお宅に移りました。

Mさんは紬に愛情深く接して下さり

数日後には散歩中の写真が送られて来ました。

左の子は4月に青い鳥から譲渡したリキ君。

たいていはご近所に青い鳥の卒業生がいるのが

私たちの強みであり嬉しいところです。

こうして防府市では保護犬猫を支え合い

殺処分ゼロを維持しているんです。

 

一方、東京のN様からは

「やはり青い鳥から犬を迎え入れたい」

とのご要望をうかがっていましたので

「レノアと姉妹の紬はどうでしょうか」

とお薦めしました。

そして紬の名付け親Rieさんからのメッセージや

おやつを与えている動画を送ったりしました。

 

また一時預かりのMさんも

東京のN様に宛てて毎日のように

紬の様子を伝えてくれました。

こうして

事故で早逝したレノアを巡って

人と犬との縦糸横糸がつむがれ

2か月ほど経ってから

確かな形に織り上がったのです。

それは

幸せになる直前に逝ってしまった

レノアを悼むHumaneの糸でもありました。

 

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