おはようございます
2255 Mornings
ひなこの抗がん剤治療を始める際
医師から注意された
「小さなお子さんのいるお家には
お薦めできません」という言葉と
薬を与える際の注意事項に
現場のスタッフは動揺しました。
ひなこを助けたい気持ちは皆おなじですが
200匹近い猫の世話に毎日追われ
中には病気で薬を服用中の子もいます。
ただでさえ忙しい状況で
ひなこ1匹の投薬や便の始末に
細心の注意を払わなければならい
それは手間と時間がかかることで
誰だってためらうことでしょう。
それともう1つ
別の面でも葛藤がありました。
苦しくとも抗がん剤で戦わせるか?
このまま静かに死を迎えさせてやるか?
「命を助ける」とはどういうことか。
2本の道の分岐点に立って
逡巡と決断の間で皆の心がゆれます。
たとえ1匹の猫の命でも・・・。
3月21日
「治療費を負担する」と申し出て
下関の病院を紹介して下さったHさんが
さらに医師と相談しよく話を伺ってから
内容を知らせるメールが届きました。
📧
私の言葉足らずで
皆さんを不安にさせてしまい
本当に申し訳ございませんでした。
従来の抗がん剤では
やはりかなり注意が必要になり
妊婦や幼児のいるご家庭では
扱いを慎重せざるを得ませんが
ひなこちゃんに使用するお薬は
そんなに危険性は高くないそうで
普通にお世話して頂いて大丈夫です。
今回投与する抗がん剤は
分子標的療法剤と言って
従来の抗がん剤とは異なります。
*分子的療法剤(パラディア錠)について
詳しく解説されたネット情報の
URLが添付されていました。
知りたい方のために内容を要約します
■この療法は従来の抗がん剤のように
がん細胞を直接攻撃する
(結果的には正常細胞も攻撃してしまう)
のではなく
がん細胞が増殖に必要な物質の
取り込みを阻止する事で癌と戦う治療薬
■外科手術、抗がん剤、放射線療法に続き
第4の癌治療として確立された治療法で
2000年以降加速度的に発展し
今や人医領域で開発される
新規抗がん治療薬の約9割を占め
その効果が期待されている分野
■まだ新しい分野の治療のため
効果メカニズムや副作用が
解明されていない部分もあり
万能とは言えないが
従来は諦めていた病態に対しても
有効性が示されたり
従来の抗がん剤と比較すると
副作用は明らかに少ないのが特徴
■代謝物(糞尿)が有害な作用を示す
というデータはないが
無害であるというデータもないため
糞尿の取り扱いには注意すること
素手等についてしまった場合には
十分な流水で洗浄すること
H:排泄物の処理につきましても
妊娠または授乳中の方は
胎児に有害となる可能性があるので
特に注意が必要ですが
それ以外の方は
あまり神経質にならなくても大丈夫で
ゴム手袋を使用したら十分だそうです。
ただし2日に1度服用し
2,3週間ほど使用してみないことには
効果があるかどうかの判定が出来ません。
1週間に1度の使用では意味がないので
2日に1度の投与が出来ないのなら
止めても良いと言われました。
先生に
「正直ひなこちゃんはどう思われますか」
と踏み込んで聞いてみたところ
「この抗がん剤で結構癌が小さくなる子がいる」
と仰っておられました。
ひなこちゃんの場合
骨にも転移してるようですし
100%大丈夫とはもちろん言えません。
「もし抗がん剤の効果が見られないようなら
治療はストップし緩和ケアを行ったら良い」
と言われました。
ただ、ひなこちゃんの癌の進行が激しいので
抗がん剤の投与を止める方向に
話をしていきたいと思っています。
しかしまだ決断はしていません。
とにかくお世話をされる皆さんが
無理をされないように・・・
と先生も気遣って下さいました。
スタッフさんや、ボランティアさんにも
くれぐれもよろしくお伝えください。
清水久仁子: Hさんからご報告をいただいた後
Hさんと電話で長く話し合いました。
そして
薬の人への影響が心配ではなくても
治るかどうかわからない抗がん剤治療で
ひなこちゃんを苦しめることが
果たして良いのかどうか・・・
とても悩みました
Hさんからも決断は私に任せて頂きました。
あれからまたかなり悩みましたが
やはり抗がん剤を中止しようと思います。
ですから
スタッフさんやボランティアの皆様に
もうご心配をかけることはありません。
今後ひなこちゃんさらに苦しむ状況になりますが
どうか皆さん看取りにご協力ください。
今日のひなこちゃんです。👇
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