野良猫の哀れ――道路に倒れたまま4日間も放置され

犬  2509 Mornings   三毛猫

 

昨日に続いて

野良たちの過酷な生をお伝えします。

 

殺処分数は年々減っているとはいえ

まだ23,764匹もあります。

猫が19,705匹 犬が4,059匹で

83%は猫です(令和2年度 環境省)

 しかも猫の交通事故死は

殺処分数の10倍以上と推測されています。

 

都市部では今や

猫は屋内で飼うことが常識ですが

多くの野良が車社会の犠牲になっており

猫の受難は続いています。

 

11月21日

清水 車にひかれた成猫が道路に

倒れているとの連絡が入りました。

目撃したのは4日も前で

まだ生きているとのこと。

すぐに現場に急行し

毛布で包んで病院に運びました。


睾丸は見当たらず

肛門がボロボロになっていて

ウジ虫が沸いていたので洗浄。

レントゲン検査をしたところ
脊髄が骨折しているようで

そのため神経が圧迫されて

下半身が麻痺しているとの事。
もしかしたら治る可能性もあるが
自力で排尿するのは

一生難しいかも、との事でした。

エコーで見た膀胱内。
尿の中に血の塊が見えますが
その塊が詰まって尿が出ず

膀胱に溜まり破裂寸前とのこと。


膀胱にカテーテルを挿入し

尿と一緒に血液を出して貰いましたが

挿入し続けると膀胱炎になるため
しばらくしたら取り外し

圧迫して排尿をさせる必要がある

とのことです。
生きるちゃんやサクラの時と同じです。

山口市の一時預かりNさんに

預かって頂けることになりました。

最初はシャアシャア言って

こちらを見ることもしませんでしたが
チュールを上げると食べ始めました。
お水もあげてみると飲み始めました。
名前はヤマトになりました。

11月24日
清水 ヤマトの一時預かりNさんから
尿が出なくなったと連絡があり
病院に連れて行きました。

チューブ内が血の塊で詰まっていて
Nさんのご尽力で詰まりがとれ

尿が出るようになりました。

先生の診断では 膀胱炎もなく
良い方に向かっているとの事。
そこで局所麻酔をして

肛門嚢が破裂して空いた穴を

縫ってもらいました。

エコー検査で

膀胱の中もきれいになっていました。

 

12月6日
清水 車にひかれて

下半身付随になったヤマトくん。

手術から2週間経ちましたが
Nさん宅でくつろいでいます。

肛門のチューブが外されたので

糞尿が垂れ流し状態になり

不機嫌な大和くん。
Nさんと私とで一緒に

ヤマトくんをお風呂に入れました。
ドライヤーをすると怖がるので

タオルで拭いただけで

毛づくろいをしています。

気持ちが良くなりご機嫌な感じです。
初めはシャーシャー言っていましたが

Nさんの献身的な介護により

(まだ警戒はしているものの)

触ったり抱っこしたり

できるようになりました❣️

 

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