Story茶々3.風の犬

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

―― 12月18日 トライアル ――

 

茶々はトライアルに出ました。

お庭の広いおうちです。

 
シェルターの「ひとみ」も付き添いで同行しました。

 

家の中では粗相のないようにおしめを着けます。

 

緊張してますね。

無理もありません。野良の世界しか知らない子です。

でも、ほんとに美形だね、あなたは。

 

付き添いのひとみも、おしめをしてくつろいでいます。

 

ひとみも「もらって欲しいなぁ」という顔つきです。

人の家を知らない子たち・・・だと思うと哀れです。

 

余談になりますが

茶々をトライアル先のお宅に残し

ひとみを連れてシェルターに帰ると・・・

見学にいらしてた方がひとみをご覧になって

すっかり気に入られトライアルが決まりました。

「風の吹き回し」といいますが

事の成り行きはどう変わるかわかりません。

 

代表と一緒に茶々のトライアルに行った

よっぴーさんの、その時のLINEです。

????

よっぴー : 今、シェルターに来られているご夫妻がひとみを気に入られ、トライアルが決まりました。以前から代表とはお知り合いで、これまでも猫の里親さんを紹介して下さったりしていた方です。
茶々の同行をした直後のことで、びっくりポン。茶々がお家でくつろいでる姿を見て、自分もソファーにのったりしていたので、「ひとみも自分の家が欲しいね」と話したばかりです。いい運を貰ったのかも。
あまり突然のことで、少し動揺してます(涙) みんなで、茶々頑張れ!ひとみ 頑張れ!エールを送りましょうね????????
 

この「ひとみ」についても語り尽せない話がありますが

それはまた別のStoryで紹介しましょう。

さて話を茶々に戻します。

トライアルした日の夜、よっぴーさんからの報告です。

????

よっぴー: 茶々の里親さんからです。
ご飯食べないけど、おやつは手から食べたそうです。生を混ぜないと食べないと言うのを忘れてました????。
電話の開口一番が「困ってたことがー・・・」だったので、びくびく もんだったけど、ご飯のことだったので安心しました。でも、おしっこを部屋の真ん中でしたらしく、大量なので敷物が汚れたけど、「それは大丈夫」と言われ、涙がちょちょ切れそうでした。
ラジオを聴かせてもらったり、至れり尽くせりです。明日の散歩は頑張るそうです。早く慣れることを祈ります〜????????
emi: ひとみと茶々の話には涙腺が…先ずは一安心です。一週間後の茶々のテンションを見るのが楽しみです。わくわく。よっぴーさん、代表、譲渡お疲れさまでした。ひとみもスゴ~イ! ラッキーチャンスをつかんだシンデレラガールですね????
 
―― 12月20日  二日後 ――
 
れいこ: よっぴーと濃霧の中、迷子になりながら茶々に会いに行きました。ハーネスの装着の仕方を教えるのが目的だけど、よっぴーも私も判らん???? やっと里親さんとよっぴーがハーネス装着したら、茶々お疲れモードでゴロン???? 初めて茶々のお腹を見ました。ダニじゃないよ。茶々のオッパイ。
 
よっぴー:ダーやハイジや南やたぬ吉たちを育てたオッパイだね。
emi:私も初めて見ました。里親さんちでリラックスできてるのね。
マキクリ: 茶々にもやっとくつろげる家が。長かったね。トライアル、うまくいってくれ〜。
 
茶々を見ていると
何故だかいつも 風を感じます。
あの5月の風に向かって
「生きていてもいいんだ」と決意したような顔が
心に強く焼きついているからでしょう。
トライアルに向かう車から外を見て
気持ち良さそうに風に吹かれていた顔も良かった。
風の犬だね、茶々は。
明日は明日の風が吹く・・・と言うけれど
自らの意志で未来を切り拓くことも出来ず
ただ待ち続けることしかできないシェルターの成犬たち。
そして
待ちに待った茶々の初めてのトライアル。
一路順風。この道が順調でありますように
・・・と今は祈るばかりです。
 
 

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