Story25の命④手紙―もう1つのサイドストーリー

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

相変わらず保健所に多くの

犬猫が収容されて来ます。

その情報を見ながら

飽和状態のシェルターに

何とかスペースを作って引き取る

・・・といった綱渡りのような状態が

続いています。

 

先月末には一度に25匹もの犬猫が

保健所に収容されて

青い鳥は大ピンチを迎えましたが

他市の動物愛護団体さんや

市民の皆さんのご協力で

何とか乗り越えることができました。

 

その様子は「Story25の命」で

3回に渡り皆様に紹介しました。

①決意の1週間 7/26

②SNSでSOSを拡散! 7/27

③エンドレスの闘い 7/30

 

こうした私たちの取り組みの一方で

市民の方もまた

野良犬猫を殺処分から救おうとして

懸命に手を差し伸べていることを知る

感動的なお手紙が舞い込みました。

 

少し長くなりますが

「Story25の命」の心あたたまる

サイドストーリーとして紹介します。

 

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そのお手紙が届いたのは8月14日。

青い鳥のブログを見て書かれたようです。

(*写真はこちらで挿入したものです)

 

青い鳥動物愛護会 代表 清水さま
 
  たくさんの犬猫たちを保護されているので、しかとは覚えていないとは存じますが、2年ちょっと前に、我が家の縁の下で生まれた7匹の仔犬たちを引き取っていただいた者です。
  その折に、仔犬はまだ1匹残っていることはお伝えいたしました。残った1匹はだんだん大きくなっていきましたが、当初より、しっぽはだらりと垂れたままで、すべてのものに怯え、ビクビクとして生活しておりました。またしっぽを追っかけてぐるぐる回るし、そこら辺のものを噛みまくるしで、ドキュメンタリー番組で見ましたが、あまりに早く1匹にさせられて、神経に異常を来しているようでした。
 
  餌を上げている私にも、2年以上経ってもなついてくれませんでした。彼女用の毛布を用意しても、嗅ぎ回ったあげく近寄らず、毛布の上の餌の皿にも、外から体を伸ばせるだけ伸ばして、ちょっとでも音がしたり、私が近づくと飛んで逃げていました。
  1年以上前のドキュメンタリー映画(注・青い鳥が開催した「犬に名前を付ける日」上映会)の鑑賞のおりに、再度お話させていただき、捕まえるなら網で、無理なら、保健所に依頼して罠でと助言をいただきました。そこで保健所の係員と相談し、罠を仕掛けて見ましたが、毛布と同じで、恐怖心を持って餌を食べているのがありありで、あまりにもかわいそうで、数カ月後に罠は撤去しました。
 
  その後は、デッキの上に毛布を移して、すぐそばで餌をやり、やっと2年近く経って、名前(「ハナ」と呼んでいました)を呼べば近くに来たり、終日毛布の上で寝そべって居間の私の方を見ていたりするようになり、私の目の前でも餌を食べるようになりましたが、数か月前に、やっとタッチができるようになったばかりです。タッチと言っても一瞬だけで、撫でたりはできませんでしたが。
 
  その頃に妊娠に気がつきました。保健所の方と相談し、仔犬が生まれて歯が生え、乳離れの頃になったら捕獲するということになりました。それで捕獲されたのが、青い鳥に送られた母犬と、保健所で愛護グループに引き取られた4匹の仔犬たちです。
 
  捕獲の折り、まず2匹を保健所の方と私が捕まえ、残る2匹は縁の下に逃げ込みました。仔犬たちは生まれてすぐの時点から、近所の男の方が可愛がっていたので、彼がいつものように声をかけたところ、縁の下から出てきて捕まえることができました。
  ただ、ハナは逃げ回っていました。その後しばらくして、子どものことが気になるのか庭に帰ってきましたので、保健所の方と近所の男性で庭の両方から挟み撃ちにしようということになり、網で仕留めました。
  ハナは数か月前から脚を怪我したのか、びっこを引いており、周囲の低い塀を乗り越えることができなかったのも幸いしました。
   
  先日、青い鳥のブログで、ハナが引き取られたことを知り、ひと安心しましたが、野良の宿命かひどく痩せていたと書かれたのには涙が出ました。ちゃんと餌をあげていたつもりでしたが、足らなかったのか、
 
   出産してひと月ちょっとたった頃に急激に痩せてしまい、慌てて餌を増やしたものの、捕まるまでに回復しませんでした。
  子を産んで育てたことも、生きものを飼ったこともない私のところで生まれたのが、ハナにとっての一番の不幸だったのかも知れません。
  成犬はなかなか里親が見つからないということですが、どなたかに貰われて幸福になってほしいと切に思います。
 
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ハナと4匹の子犬が捕獲されたのは7月17日。
この日は15匹の犬が保健所に収容されました。
また翌日18日にも9匹の子犬と1匹の子猫が収容され
両日で25匹が保健所にあふれました。
子犬は全て他市の幾つかの愛護団体様と
一般の方に引き取られて行き
7月26日に
ハナと子猫を青い鳥で引き取りました。
病院で避妊手術をし
フロントライン、ワクチン、抗生剤注射。
回虫がいたので虫下しを投与して
シェルターに収容しました。
お手紙によると
「2年少し前に縁の下で生まれた子」
ということですから2歳くらいなのですね。
2歳にしては体重が8㎏しかなく痩せ過ぎです。
「そよ風」と名付けました。
ご飯を上げると夢中で食べましたが
シェルターでは人に心を開かず
ケージの隅に縮こまって哀れな感じです。
お手紙によると
過酷な野良生活を2年も続けて妊娠し
必死で4匹を育てていたのですね。
保健所に相談され捕獲して下さったお蔭で
母子は命をつなぐことができました。
 
8月15
 
人手の少ない青い鳥では
保護動物たちとふれ合える時間が限られるので
ボランティアのお宅に預かって頂き
ともに暮らしながら交流を深め
人間への信頼を築いて頂くことを目指しています。
 
そよ風は幸いなことに
一時預かりして下さる方が見つかり

そちらのお宅に託しました。

この守り人さんは
5日前にもオス犬つばめ(1歳)👇の
一時預かりを申し出て下さった方で
そよ風も預かって下さることになりました。
つばめは飼い犬だったのか
人に慣れている様子ですが
そよ風は人を怖がっています。
この預かりさんは
それを承知で引き受けて下さいました。
 
8月17
 
つばめとそよ風の2匹の守り人さんから
報告が入りました。
LINE
「つばめ」
今朝は相変わらず私の部屋に来ていて
一時預かりしてる猫ちゃんと遊ぼうとしてました♡

それからずっと私の部屋に今日はいます!

「そよ風」
昨日と変わらず隅っこにいます。

ご飯はそばにおいておくと食べてくれます!
私が部屋に行くと慌てて顔を隠します💦
抱っこしようとするけど固まってしまいます。
 
8月18
「燕」
今日も朝に私の部屋に来てくれました!
夜はよくひとりで遊んでいて
ドタバタと音が隣の部屋から聞こえます♡
覗きに行くとぬいぐるみが
よく燕くんの周りに置いてあります♡
 
「そよ風」
今日は昨日までと違って
チラッとこちらを見てくるようになりました!
私と目が合うと慌てて
目を逸らす姿が私にとっては可愛いです♡
相変わらず触らせてもくれますよ!

心を開いてくれるといいのですが・・・。

生まれてすぐに母や兄妹たちと別れ

ひとりぼっちで2年間も生きて

子を産み育てて来たんだね。

よく頑張ったね そよ風。

もう心を閉ざさなくても大丈夫だよ。

早く人間に慣れて

優しい家族に出会えるといいね。

 

こんなそよ風をあたたかく迎えて

ゆっくりと心を開いて下さる

里親様のお申し出を待っています。

 
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