ソーダとサイダーのチェンジリング

おはようございます

《いっしょに 生きよう あおい鳥》

 

いらっしゃいませ。

以前、だいぶ前のことですが

青い鳥の方が時々お店に立ち寄って

「あいかつ」のことなどを話して行かれ

それを書き留めておりました。

 

第1夜 【港のクッキー武勇譚】
2016/10/5 

第2夜【パイナポーアポーシャポー♪リンゴの唄】
2016/10/12

第3夜【女の闘い―らぶVSはる】
2016/10/19

第4夜【誰が付けたか❛SEXYマドンナ❜】
2016/10/31

青い鳥のシェルターには
ちょっと大人のWan・Nyanたちが暮らしてますが
それぞれ個性があって魅力的なんですよ。

そんなWan・Nyanの味わいを

久しぶりにお楽しみください。
さて今夜のカクテルは・・・

第5夜

 【ソーダとサイダーのチェンジリング】

👩すっかりご無沙汰して・・・ごめんね。
私も新シェルターの移転やら

何やらかんやらで忙しくて

なかなか来られなかったの。
何年ぶりかしら?

えっ、4年前の10月31日・・・

が最後に来た日・・・って、凄い記憶力ね。
あ、ノートをつけてるのか。

でも、ノートを管理するのだって大変でしょ!
「客商売の基本」って言ってもさ

誰にもできることじゃないわ。

うちも大変なのよ!

保健所からの引取り、トライアル、譲渡

中には死んで行く子もあって
毎月何十匹もの犬猫の出入りがあるのよ。

それを全部記録しとかなければならないんだもの。
そうなのよ、商品の在庫管理とは違って

大切な命の足跡残す

だから
1匹1匹を正確に記録しとかないとね。

👩つい先日もこんなことがあったわ。
トライアルした猫の来歴を調べていたんだけれど

写真と名前と日付が一致しないのよ。
何度も調べ直したんだけれど

どうしてもその子の足跡が辿れなくて。
そうしたら・・・

青い鳥の100匹近い猫たちは

国衙と和字に分散しているんだけれど
時々移動することがあるのね。

その時に名前を間違えてしまったらしいのよ。
ソーダとサイダーという名前の子で

どちらも赤猫で大きさも同じようだから
間違えて記録してしまったらしいの。

え、珍しい名前だって?
保健所から毎回何匹も引き取る時に

名前をつけるのが一苦労でね。
今いる子とダブってはいけないし

既に譲渡した子とも出来れば違う名にしといたほうが
後々の確認のためにいいしね。
だけど既に譲渡した数が2000匹もいるんだし
それに譲渡先で里親様が

新しい名前をつけることが多いから
それも記録していると膨大な数になるのよ。

 

だから名前も花や色や車や果物や野菜や魚や・・・

とほとんど出尽くしているけど
けん命に考えて名づけてるの。
もちろん世話をするスタッフも大変。

間違えたって無理ないわ。

 

ほらソーダとサイダーって

イメージも似ているし間違えやすいでしょ。
それからラムネって名前の子もいてね・・・
そう言えばソーダとサイダーとラムネって

何が違うの?


👩・・・ふーん・・・そうか・・・
ソーダというのは炭酸水のことで味がなく

お酒なんかに混ぜて使う。
サイダーはソーダにクエン酸や香料や砂糖を加えたもので
フランス語の「シードル」リンゴ酒から来てるのね。
それからラムネは

「レモネード」が日本語になった呼び方か。
なるほど。

それでねソーダがサイダーと

名前が入れ替わったことに気づいたのは
ある話を聞いたことがきっかけだったの。

ソーダが青い鳥に引き取られたのは去年の7月。

ほら、この子。

まだ3~4か月で、かわいいでしょ。


農家の方が保護して連れて来たんだけど
朝、出勤途中の人が

車からポンと投げ捨てて行った子なんだって。


そうなのよ、ひどい話でしょ。

動物遺棄は100万円以下の罰金

と定められている犯罪なんです!

動物愛護っていうと

犬猫を可愛がるだけのセンチメンタルな

活動と思われがちだけれど

こうした社会の不条理とも闘っているの。

👩で、その話を聞いてね

ソーダは今どうしてるのだろうと思って

調べたんだけれど・・・
記録では1度トライアルに失敗して戻されて
2度目のトライアルで

もう1匹の黒猫と一緒に

譲渡が決まったことがわかったの。


でも写真を見るとソーダじゃないのよね。

ほら鼻の色が違うでしょ。

それでまた調べている内に

左がサイダーで右がサイダーだ

という意見が出て また分からなくなったの。

それでさらに過去のブログを調べて見ると

去年の2月22日に保健所から引き取った

3匹のうちにソーダがいたのよ。


なーんだ こっちが先に

ソーダと名づけられているじゃない!

 

サイダーも1度トライアルに失敗して

2度目に成功して無事に譲渡された。
・・・というふうに2匹とも履歴が輻輳していたので

余計に分かりにくかったのね。
間違えたのも無理ないわ。

それじゃ7月に引き取ったこの子は

サイダーなの?

これがこの子・・・サイダー?が

譲渡された時の写真。

人間の物語りでは

よくこういう「取り替えの話」ってあるじゃない。
お姫様や王子様が庶民の赤ちゃんと

取り替えて育てられたとか
外国でもチェンジリングといって

妖精が人間の赤ちゃんを妖精の子と取り替える

という民話が残っているでしょ。
産院で間違えられたという実話もあるわよね。

 

👩何でこんな話をしてるのか?

・・・っていうと

車からポーンと投げ捨てられた1匹の子猫が
幸せになれたかどうかを知りたくて
けん命に調べる人もいるんだ

ってことを知って欲しかったの。

もう一杯 お代りいただける?

ソーダもサイダーもラムネも
みんな里親様に出会って幸せを掴んでくれたわ。
久しぶりにこのカフェに立ち寄れて

話を聞いてもらえて嬉しかったわ。

ありがとう。
そうか、もう4年も経つのね・・・。

 

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